贈答用最高級木札専門店

青黒檀の喧嘩札サイズを作れるか

青黒檀の喧嘩札。

 

これは作り手、注文者様ともに、
一つの木札の究極の理想でありましょう。

 

しかしこの要望に応えられる木札屋はそうそうありません。
それは、この樹種が非常に割れや裂けの多い素材であるため、
そのサイズの無傷の木札を製作するのは物理的に不可能だとされているからです。

 

札工房でも、この難問に挑み続けましたが、
その結果、一つの結論に達しました。

 

青黒檀の喧嘩札は、出来る。

 

青黒檀の喧嘩札

光沢が凄まじいです・・・。

 

通常、木札の製材には順序があり、
まず厚みを確保します。
その次に幅を確保し、最後に長さを確保します。
この手順で木取りを行う限りは青黒檀で喧嘩札は無理です。

 

が、厚みを確保して板材にした段階で、
初めから喧嘩札を1枚だけ木取りするつもりで、
その面積が確保できる余白はないものか・・・、
と、板材の裏表を凝視して探せば、
1か所くらいはそのサイズを確保するスペースが見つかることはあります。
もちろんすべての板材で見つけるというのは厳しいです。
でも数枚に1枚くらいは見つかります。

 

この木取りの仕方をすると、
その板材の他の部分の木取りが非常に効率が悪くなり、
トータルで確保できる木札の枚数が極端に少なくなります。
つまり、捨てなければならない端材が大量に出ることになります。

 

ですから、その無駄になった端材の面積分まで、
注文者の方に費用負担して頂くということでない限り、
青黒檀の喧嘩札は無理だということになります。

 

サイズからの面積比で考えると、
通常の他の木札の価格と比べると、どうしても高いものになります。

 

「それでもいい!それでも作ってくれ!」

 

最高級木札専門店を謳う札工房です。
そんなご注文にもお応えさせて頂きます。

 

※特大Mサイズまで(一般的な喧嘩札は特大S)が限界です。

 

青黒檀 特大サイズ

右の2枚が山桜、左の2枚が縞黒檀、真ん中の2枚が青黒檀です。

奇跡の木取り〜青黒檀の喧嘩札誕生ヒストリー

なぜ青黒檀で喧嘩札が出来ないかと言うと、
もう写真でお見せするのが一番早いでしょうからお見せします。

 

青黒檀の奇跡の木取り

 

これが青黒檀の磨く前の姿です。
スライスカットしてから何か月も経過していますが、
製材したまま放置して経年変化ですぐ真っ黒になるわけではありません。

 

やはり磨くとすぐに黒くなりますので、
経年変化と言うよりかは、磨いて光沢を出すことで、
そのついでに緑味が消えるという感じです。

 

さて、この板材。
傷だらけなのがわかりますか?

 

傷だらけの材を選んだというわけではなく、
普通にこの樹種はこんなものです。
写真だと大きな傷しか見えづらいと思いますが、
間近で見ると細かい傷も無数にあります。

 

しかし、見つけました。

 

青黒檀の奇跡の木取り

 

すっごく傷の少ない板材です。

 

え、普通に傷あるじゃん?って思ったでしょ?

 

いえいえいえ。
青黒檀としては、奇跡的なレベルに傷が少ないです。
※真っ直ぐの線は墨入れした線です。

 

とは言え、
これを単純に不用意に縦・横にカットして木札にすると、
やはりなかなか大きいサイズは取れないものですが、
写真のように、カットする側の都合ではなく、
木のほうの都合に合わせて墨入れをして上手にカットすることで、
喧嘩札サイズが3枚と、特大Mサイズ1枚分が確保できました。

 

ただ・・・。
いざカットしてみたら、

 

青黒檀の奇跡の木取り

 

この写真のような感じで、
表面上には出ていなかった潜在的な傷が出てきます。

 

実際には3枚ではなく・・・。

 

さぁ何枚の木取りに成功したでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青黒檀 特大サイズ

 

あの1枚の板からこんなに・・・・・・

 

 

 

のはずはありません。これまでコツコツ木取りしてきて備蓄したものです。
これで全部ですから、そんなに量産できるものではないのです。

 

上の写真の板からは、特大M1枚と特大S2枚からは傷が発見され、
最終的には特大Sが1枚採れたのみです。